松代山平地区 市川優
- 里山 平本
- 5月21日
- 読了時間: 5分
更新日:5月27日
第11弾は松代地域の山平地区で活躍中の市川さんです!
※現役隊員のストーリーを、インタビューをもとに紹介するページです。投稿は、隊員の個性が出るようにしており、統一されておりませんがご了承ください!

市川 優
出 身:神奈川県藤沢市
年 齢:40歳
経 歴:古着屋、ユニクロ、工場、飲食店、居酒屋、鮮魚店など
担当集落:松代山平地区(蒲生・名平・田野倉・仙納・莇平)
着任時期:2023年4月
Q.どうして山平に来ようと思ったんですか?
移住前はちょうど結婚や出産を終えたころで、前職の鮮魚店での仕事が行き詰まったりもあって…鮮魚店って朝はすごく早くて、夜も遅い。子どもの成長は早くて、「この1日を逃したらこの日の息子にはもう会えない」から、子どもの成長をちゃんと近くで見たくて田舎暮らしをしたいと思うようになりました。
(山平地区の)蒲生に移住をした理由は、義理の母が先に移住していて、何回か里帰りとして遊びに来るうちにここに住みたいと思うようになって。来たら蒲生だった、という感じです。
Q.移住前の子育てと、今の子育て…違うところはありますか?
息子が1歳半の時に移住をしました。移住前の子育てとの違いは、家にいる時間が増えたから子供が懐いてくれたこと。あと、家の中で飛び跳ねたりしても近所を気にしなくて良いところです。移住前は集合住宅だったから周りを気にしないといけなかったけど、今は隣の家が50m先…とかだから。
それに保育園は、都会だったら出産前から予約しないといけなかったりするけれど、松代は申請したらすぐに入れます。先生も多いし、雰囲気も良い。連絡帳にも保育園での出来事をたくさん書いてくれるし、先生がよく見てくれてるって感じます。心配がないです。
Q.協力隊活動では、どんなことをしてきましたか?
基本的に肉体労働系が多いです…草刈りや道路の掃除をしたり。お母ちゃんたちの体操教室のお手伝いもやっています。関わっている体操教室は3つ。体操教室によって、ちょっと当日のお手伝いをするだけのところもあれば、事務のお手伝いをするところも。補助金の申請なども移住してから初めてやりました。
年配の方が多いので、個人の方から仕事(高齢者生活支援)を頼まれることも多いです。


Q.協力隊活動でアクリルキーホルダーをつくったという噂を聞きました
2024年の大地の芸術祭に合わせ、アクリルキーホルダーをつくりました。大地の芸術祭が始まる前に関係者や地域の方々と打ち合わせした際に、「大地の芸術祭で地域を訪れた方に向けて、何かお土産品の販売をしないか」という話が出て。でも野菜やお米はありきたり…それなら「じいちゃんばあちゃんのアクリルキーホルダーがあったら面白いのではないか」と思って、作ってみたのがきっかけです。世話人さんからのアドバイスで、補助金の申請もしました。自分のやりたいというちゃんとした気持ちがあったから、地域の皆さんは応援してくれました。


制作したアクリルキーホルダーは『カモウノジサバサ2024』という名前で販売。販売方法はガチャポン(カプセルトイ)、販売場所はドクターズハウス(D330)と楽暮D.I.Y.の家iju(D385)のみの限定品(再販予定なし)。モデルになった地域の方に出来たキーホルダーをお渡ししたら、「可愛いわね、こんなのもらっていいの?」と喜んでもらえたそうです。
Q.担当地区の良い所やアピールポイントを教えてください
年配の方が多いので、気軽に声をかけてもらえます。移住当初から排他的な雰囲気は全く感じられず、ウェルカムな感じでした。「あがっていきな~」と気軽に声をかけてくれたり。人の温かみが強いです。
それから、米がうまい、景色がいい、山菜もうまい。
Q.景色のおすすめスポットは?
蒲生の棚田、儀明の棚田が有名だけど、それよりも草刈り中に休憩で座った何気ない場所から見える景色がすごく良かったり。寺の掃除中に石段に座って、苔を見て綺麗だなと思ったり。
夏と冬で表情が全然違うのも面白いです。
Q.退任後の予定はありますか?
生計をどうやって立てるかはずっと悩んでいましたが、移住して1年経ったときに、「農業をやる」と宣言しました。場所はあるし、機械もある、でも人がいない農業。地域の方から「やってみない?」と言われたのがきっかけです。
でも農業は収入の柱の一本。冬の仕事は、なんとなくは思い描いてるけど、まだまだこれから。ガチャポンも、趣味でお小遣い稼ぎ程度で続けられたら嬉しいです。


農作業をする市川さん。活動外で、地域の方の田んぼをお手伝いすることもあるそうです
Q.最後に、移住や協力隊を検討している方にメッセージをお願いします
興味がある方、なんでも楽しめる方、とりあえず「やってみたい!」って気持ちがある方、一回来てみてください。来てみたら案外どうにでもなります。都会の普通の生活では思
ってもみないようなことを経験できます。
小さいお子さんがいるご家庭もおすすめです。

「もともと何がしたいという気持ちがあってきたわけではない。何をやりたいかより、どう
やって家族を食わしていくかの方が大事」と語る市川さん。
地域の方々が支えてくれる中で、“自分のやりたいこと”や“自分はここで何ができるのか”を
3年間じっくり考えることができるのは地域おこし協力隊ならでは。協力隊は随時募集して
います。興味がある方は、ぜひお問い合わせください✨
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